ようこそ、お寺で薬膳So-Rinへ。
さて今日は、前回夏は羊肉は夏は避けた方がよいかも…とお話をした続きです。
羊肉(ラム肉)は一時期、美容やダイエットによい肉として流行りました。
実際、羊肉(ラム肉)は脂肪燃焼効果が期待できる「カルニチン」が鶏肉や牛肉、豚肉に比べると含有量が最も高い肉です。
また筋肉や骨、皮膚を作るたんぱく質も豊富ですし、疲労回復によいとされるビタミンB1、皮膚や粘膜、髪などによいとされるビタミンB2、抗酸化作用を持つビタミンEも豊富です。
おまけに低カロリー!
美容やダイエットに最適のお肉です。
栄養だけを見ると本当に素晴らしい肉なのですが、薬膳から見ると
羊肉(ラム肉)は熱性の性質をもち、体の中から温める作用があります。なので冷えてお腹が痛い、冷えて足腰が痛いなど、どちらというと冷えからくる不調に効果が期待される食べ物なんです。
夏は避けた方がよいかも…というのは、体質的に冷え症の方やガンガンに効いたクーラーの部屋に一日中いて体が冷え切っているという方にはよいのですが、そうでない方は夏の暑さが体に入っているのに、さらに体を温める羊肉(ラム肉)を食べることにより、さらに体が熱くなりほてって寝れないということにもなりかねません。
また羊肉(ラム肉)は臭みを取るためにニンニクやこしょう、生姜などに漬け込んで食べますよね。ニンニク、こしょう、生姜も体を温める食材です。さらに体を温める作用が強くなっています。
よく考えると…羊肉はジンギスカン、ジンギスカンって北海道など寒い地域で食べますよね?
栄養だけでなく、その食材が持つ性質を見て、自分の体調や体質に合わせて食べることも大切ですね。