ようこそ、お寺で薬膳So-Rinへ。
今日から暦の上では「芒種」6月5日~6月20日までが芒種となります。
この時期は梅雨入りする時期ともなります。
この梅雨。なぜ梅の雨と書くのでしょうか?
私は本草薬膳学院で薬膳を学んだのですが、そこで学院長の辰巳洋先生がこんな話をしてくださいました。
「中国の南方の長江流域は日本と同じ経緯にあります。だから日本と似ていて芒種が過ぎたころに雨が多く降ります。このころになると梅が黄色に熟してきますよね。そこで中国では雨期を表すのに梅の字を使い梅雨(ばいう・中国ではmei)と言います。ちなみにさらに雨の多い時期は湿度が高いため黴(カビ)が生えます。このころの雨は黴雨(ばいう・中国ではmei)といいます」
梅雨という言葉は中国が語源のようです。
この梅雨の雨、自然界にとってはとても大切な雨です。雨は大地を潤します。自然界に水を補い、農作物が豊かに育つ恵みの雨となります。
では人にとっては?
大地を潤す恵みの雨。人にとっても適度な湿度は肌の乾燥を防ぎ潤いを与えてくれますが、梅雨の時期のような高い湿度は汗をうまく出すことができず、身体に余分な水分を溜めてしまい、身体の不調を引き起こす原因となります。
そのため身体が重だるくなったり、胃腸の調子が悪くなったり、下痢をしたり、頭痛がしたり、めまいがしたりといった症状が出やすくなります。
梅雨の時期の養生で大切なことは、体に余分な湿を溜めないこと。
これが大事です。