
昨日は寺庭婦人会の研修会がありました。
寺庭婦人って何??簡単に言えば、住職の奥さんの集まりです(*^^*)
京都では天台宗のお寺は68ヶ寺ありまして、そのうち39ヶ寺の奥さんが天台宗京都教区の寺庭婦人会に所属しています。
1年に4回ほど研修会や懇親会がありまして、昨日はお盆後ということもありお勉強会などではなく皆さまと楽しくお話をしながらの七味唐辛子作りを楽しむ研修会でした。
講師は京都の東山にあります「京山城屋」さん。
始めに七味唐辛子についての歴史や原料のお話をしてくださいました。
日本伝統の調味料である七味唐辛子。
東京の両国橋辺りにあった「薬研堀」で漢方薬として誕生したそうです。この辺りにはお医者さんや薬問屋が集まっていたそうです。
七味はもともとはカゼによく効く漢方薬だったんだとか…
七味を薬味と呼ぶのは、お薬として用いられた名残なんだそうです。
そのころの原料は
生の赤唐辛子、炒った赤唐辛子、粉山椒、黒胡麻、けしの実、麻の実、陳皮
七味はカゼによく効く漢方薬だった!?と聞けば、国際薬膳師の私としましてはめちゃくちゃ気になる。
よくみると
唐辛子は身体を温め、健胃の働きがあります。山椒も同じ働きがあり、また香りもよいので、気を巡らし血行をよくする働きもあります。黒胡麻は昔から強壮、解毒薬として用いられていましたし、けしの実は別名麻子仁と呼ばれ、腸を潤す働きがあるので下剤として漢方薬でも用いられています。陳皮も気の流れをよくし邪気を発散させる働きと共に健胃の働きもあります。
ん~なるほど…
冬のゾクゾクっとしたカゼにはとても良い!
この初期の七味唐辛子から、その土地、その土地にあった七味唐辛子へと発展したようです。

では、京都は…
京都はだし文化であり薄口のしょうゆを使いますので、それらに合う京七味へと発展したようです。
ではお待ちかねの調合!!
今回、京山城屋さんで作る七味唐辛子の材料は
左から唐辛子、焼き唐辛子、山椒、青のり、陳皮、黒胡麻、金ごま
最初は講師の方から基本の調合を教えていただき、まずは味見。
その後、自分好みへと調合を加えていきます。
私は…
最初の味見では、ん~もう少し香が欲しい…
ということで、講師の方に相談すると金ごまと青のりを追加すると香がよくなるとのことだったので追加。
ん~もう少しパンチが欲しい…
ということで山椒と陳皮を少し追加。
ん!!OK!私好み(*^^*) めちゃくちゃ美味しい!!お気に入りの七味唐辛子ができました!

今日のお昼、お蕎麦にして早速、住職と味見。
住職の反応、山椒、強ない?香りも嫌じゃないけど薬っぽい…
え?え?え?
よく考えたら山椒と陳皮の追加だろうか…私は超~美味しいんだけど…
山椒と陳皮…効能は気の巡りをよくして発散…え?私、ストレス溜まってる??
身体が求めている食材の効能で自分の体調を再認識する私でした。